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特別な才能や派手な戦略を指す言葉ではありません。
むしろ、会社に属するすべての人が守るべき行動姿勢であり、企業文化そのものを形づくる考え方です。
そして何より、この「凡事徹底」は、社員よりも先に社長自身に最も強く求められる姿勢だと言えるでしょう。
挨拶をきちんとする。
約束を守る。
報告書には必ず目を通す。
毎月、数字を確認する。
どれも難しいことではありません。
特に小さな会社では、社長の背中がそのまま社風になります。良くも悪くも、社長の姿勢は隠せません。
もう一つ大切なのは、社長が「小さな違和感」を放置しないことです。
売上のわずかな減少。
ミスの増加。
スタッフの態度の微妙な変化。
「この程度なら、まあいいか」
この判断を積み重ねた先にあるのは、突然の大きな問題です。気づいたときには、取り返しがつかなくなっていることも少なくありません。
会社の専門性を磨くことはもちろん重要です。
しかし同時に、「凡事徹底」こそが会社の土台をつくり、長く続く企業を支える根幹である――
そのことを、改めて意識したいものです。
凡事徹底は、細かく管理することや口うるさくなることとは違います。
社長が現場の些細なことまで介入しすぎると、スタッフの自主性を奪い、かえって非効率になります。
基準とルールは明確にし、あとは信じて任せる。
このバランス感覚が重要です。
また、凡事徹底を精神論で終わらせないことも大切です。
「気合」「意識」ではなく、仕組みに落とし込む。
チェックリスト、定例報告、数字の見える化。
小さな会社ほど、シンプルな仕組みが経営を安定させます。
