衆議院選挙が行なわれ、令和8年度予算審議が先送りされましたが「労働基準法の改訂」の話も先送りされました。
選挙が終わって、再度通常国会で招集されます。
おそらくこの会期中に「労働基準法の改訂」の準備が始まることと思います。

労働基準法の改訂案はまだ決まっていません。
しかし、改訂のポイントは出ていて、その中で私が注目しているのは「つながらない権利」のゆくえ、です。
「つながらない権利」というのは、「担当者は、勤務時間外に勤務先等からの連絡に対応しなくてもペナルティにしない」権利、と言えそうです。
リモート勤務やシフト勤務が増えて働く人の健康確保・休息時間の確保・ワークライフバランスの向上と直結する話題です。

審議をする議員さんたちの「私設秘書」は、どうなのだろう?と思うのはわたしだけでしょうか?

担当者さんが勤務時間外に連絡を受けて何らかの対応をする。
日本中で、携帯電話やポケットベルがない時代から頻繁に起こっているできごとです。
問題にならなかったのは会社側がごく当たり前に休みの社員などに連絡をし、対応をしなければ「責任感なし」と無言の人事考課を感じさせてきたからです。
ここが注目されるのは「やっと光がさしたか・・・!」という気持ちです。

「つながらない権利」が、今は認められていません。
実態を言えば、ほとんどパワハラまがいなことが頻発しています。

シフト勤務で深夜まで勤務し、明け方に帰宅して朝九時くらいに上司から携帯電話に着信。電話に出ると「あ、寝てた?」の挨拶から一方的に用件を言われて対応を強いられる。
こんなことが日本中で起こっている、誠に理不尽な状態です。

リモート勤務であれば、本来は働く時間や場所を特定されない環境であるはずなのに、一本の電話で場所も時間も拘束される。
そして「いつ連絡されるかもわからない」という緊張感で24時間あり続けたら、ワークライフバランスは消え失せます。

こんな理不尽な状態が改善されようとしていくのは、本当によいことだと思います。
そして、小さな会社の社長さんや個人事業主のみなさんにも「つながらない権利」が確保できる、そんな社会を目指していきたいものです。