「年収の壁」の議論が国会で注目されています。
所得税については税制改正によって変更がなされ、2025年の年末調整や確定申告では「お?ちょっと税金、安くなったかも」という印象をもたれた方もいるのでは、と思います。
社会保険も「年収の壁」議論の対象となっています。
2025年6月に法改正され、これまでの「月収が8.3万円以上なら適用対象」から「勤務時間が週20時間以上なら適用対象」になりました。

「週20時間以上」は、雇用保険の適用対象がこのルールで行われています。
いずれにしても社会保険の適用条件を「収入、ではなく勤務時間で」と条件を変更した、ということです。
これで条件が緩和されたか、というと「うーん、余り変わらないなー」という印象です。
時給1000円の方が週20時間で働くと、月収は8.3万円前後になってしまいます。
一応、時給が上がっても週20時間を越えなければ対象にならない、ということにはなります。
つまりはよほど特殊な専門的業務を勤務先限定で行なっている方、ということになります。

税制の改正は国会の中では「税収が上がった」という情報もあって税の負担を下げる方向に動きやすくなっている印象ですが、社会保険制度は逼迫した収支状況にあります。
やはり、社会保険は適用対象者を増やす方向であることは変わらないなー、という印象です。

 

社会保険の適用範囲が広がれば、半額負担をする会社にも負担が求められます。
「働いてもらいたいけど、本人が嫌がるし、社会保険負担が増えるし・・・」と、会社側でも悩みが深くなります。

国では助成金制度があって、今までの「キャリアアップ助成金」制度の他に「社会保険適用促進手当」という助成金もあります。
対象者限定になりますが、2年間の助成がされる、とのことです。

人件費が増えてきている中で事業収益もままならない、ということであれば、こういった制度の活用も検討されるのはいかがでしょうか。
働く人も、結構注目している助成金、かもしれません。
年金事務所や社会保険労務士にお問い合わせください。