前回は、経営分析表はAIなどに頼らず社内で、自力で作成することをおすすめしました。
そして
『トップの立場で利益の源泉である現場を見て「気になる問題」を発見することからスタートします。(中略)
まずは2項目「気になる問題」を拾い上げ、それを数値で表わしてみましょう。』
と申し上げました。

項目に基づき集計された数字だけを眺めても、何も発想も対策も出ないと思いますので、比較する数字を左右に並べます。
何も思いつかなければ月の目標数字、前年実績と会計年度での累計目標、累計実績、前年実績累計 を並べましょう。
これで横軸は6項目になります。
差額なり率なりは任意です。評価しやすいものをつければよいか、と思います。

タテ軸の項目数は、最初は2項目からスタートします。
だんだん慣れて経営分析表の改定が進んでいっても5項目までにします。
経営改善のための経営分析ですから、社内にインパクトのある項目に絞ります。

 

業界ごとに、注目すべき項目は違います。
例えば小売サービス業なら「客数」「客単価」だったり、建設業なら「完成工事粗利差」だったり・・・
一方で、会社の課題はそれぞれですから、注目すべき項目は規模により、あるいは経過年数により変化することは当然のことです。

経営分析表から読み取るものは数字ではなく現場の姿です。
社長が「自分が現場に出ているから、現場のことはわかっている」と声高に言われる気持ちはわかります。
しかし、見たくない現場の姿もありますし、目立たない現場の姿もあります。
経営分析で表される数字で、違う現場の姿が見えてきます。

繰り返しますが、月次決算と経営分析は社外に示す自慢のものではなく、会社を強く大きくするための道具です。