2024年4月1日から、有期雇用契約書の改定が義務化されました。
雇用契約書は雇用形態に関わらず、採用、更新、就業規則改定など、様々な場面で登場する重要な書類です。
厚生労働省や業界団体のサイトで公開されている雇用契約書のひな型は、数年前までは形式的なものが多かったように見受けられます。
しかし、近年は厳格化する労働環境や人手不足を反映し、雇用契約書に詳細なルールが明記されるようになっています。
働く側も、雇用契約書の内容をしっかり確認しましょう。
以下のような点に注意が必要です。
・A4用紙1枚程度で短すぎる
・趣旨説明がない
・説明と内容が異なる
・賞与、退職金、有給休暇に関する記載がない
・署名を求められる前に2枚渡されない
・持ち帰り確認を拒否される
このような状況に遭遇した場合は、警戒心を持ち、慎重な対応が求められます。
雇用契約書は、就職活動において必ず目にする書類です。
自身の仕事と生活に深く関わる重要な内容であるため、「難しくてわからない」と見過ごすことはできません。
高校生のアルバイトの仕事であっても同様です。
厚生労働省のホームページには、極めて一般的な雇用契約書のひな型が公開されています。事前に目を通しておくことで、内容を理解しやすくなります。
働く側では「お金をいただく立場」という意識から、ついついへりくだった気持ちで臨んでしまうことがあります。
労働を提供する対等な立場であることを忘れずに、疑問点や説明と異なる点は質問しましょう。
前向きな会社・雇用主であれば、質問内容を参考に、より良い雇用契約書へと改善していきます。
雇用契約書は、雇用主と労働者双方にとっての羅針盤です。双方がしっかりと準備し、健全な労働関係を築いていきましょう。